鞆の浦さんぽ
鞆の浦に着いた日は、宿のあたりをぶらぶらと散策。基本的には波の静かな漁師町です。そして、漁師町には猫と路地が付き物なのは、なぜなんでしょう。
ずいぶん人慣れした猫で近くまで行っても全く逃げませんでした。こんな感じの石畳の路地が縦横に張り巡らされていて、本当に歩いていて愉しいのがこの町。
で、翌日。宿をチェックアウトした私たちはレンタサイクルを借りて、さらにウロウロ。そのなかで、海の前にある小さなお好み焼き屋さんを発見しました。屋号も何もなくて、ただ「お好み焼き 焼きそば」と書かれた暖簾が掛かっているだけ。ぶっちゃけ入りづらい。でも、こういうローカルの店にこそ醍醐味が・・・と、勇気を振り絞って入りました。
これが、もうすごい大当たり!
まず中はですね、四人で囲めばいっぱいになるくらいの小さな鉄板。お母さんが一人でやっていらして、入ると明らかに地元の方しかいない。
「うちはねー、お好み焼きか焼きそばしかないんよー」
そう、お品書きとか当然ない。お好み焼きも豚玉のみで、中にいれる麺がソバかウドンを選ぶだけ。
とりあえず、ソバ入りのお好み焼きを注文。焼き上がるまで、地元の人とお母さんのローカルトークに耳を傾ける。ていうか、ローカルすぎて、何言ってるかよくわからん(笑)
ちなみにお好み焼きの方は、いわゆる広島風です。ただ、なぜか練り物の天ぷらの刻んだのが入っている。焼き上がって、ソースをたっぷり。コテで食べる。
お母さんが「どこから来たん?」とか「どこに泊まってるん?」とか、いろいろ話しかけてくれて、すごく心地良い。その間も実は一つ気になっていたことがあって、それが、鉄板の上に冷やご飯がドーンと鎮座していたこと。そのうち、ソバをいれて、いわゆる「そばめし」を作り始めたので、お母さんに「この辺りもそばめしって食べるんですね」と尋ねると、衝撃のお答えが!
「いや、これはねー、近所の人が持ってきた冷やご飯でねー、ご飯がちょっと足らんときに、そばめし作ってーいうてねー、だから、メニューにあるってわけやないやけどねー」
とのこと。つまり、ご飯持ち込み!
こんな感じでワイワイ話しながら、お好み焼きを頬張っていたら、お母さんが「上のお寺の桜は見た?」とお尋ねが。「いや、まだです」と言うと、「近道教えるけぇ、行ってきー。いま満開やよ」。で、食べ終わったあと、本当にお母さんのナビゲートで路地をくねくね、鞆の浦を一望できるお寺に上がってきました。
瀬戸内と言えば、尾道が有名だけれども、鞆の浦は一歩入れば、観光地化されていない普通の暮らしがあって、私たちは大好きになりました。
とm
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