« 2012年9月 | トップページ | 2012年11月 »
ある先生からお手紙を頂いた。
先日の某シンポジウム(とその前日の飲み会)で、一番私に議論をふっかけてきた方だ。有名な先生で、正直それまで私は彼のことを少し苦手に思っていた(いわゆる「全共闘あがり」のめんどくさい人、というカテゴリーに入っていたので)。けれど、その飲み会の席での会話で、彼がなぜ、ひとの「死」ということに過剰と思えるほどに反応するのかが少し垣間見え、だからこそ、真摯に悩み、自分(そして他者)の傲慢に厳しくなる、その態度に、なんて真面目な方なのだろうと考えを改めた。
その先生からの手紙を読みながら、私は彼ほど真面目じゃないし繊細でもないなと軽くため息をつきたくなった。そして、ずいぶん昔、若い頃にある人から言われた言葉を思い出した。その人は、私に悲しい目を向けてこう言った。
「君にとって、すべてのことは、自分がモノを書くためのネタにすぎないんじゃないか」
あぁ、そうだ。と心の中でつぶやいたことをはっきりと覚えている。そして、それは文章を書くことが明確に仕事になった今でも変わっていないと思う。
私の仕事は、形のない概念を扱う。しかし、その概念は、それぞれの人生に直結したものだ。「生」とか「死」とか、「善」とか「悪」とか。「偶然」とか「災厄」とか、「他者」とか「愛」とか。私たちが生きている毎日のなかにあって、知っているようで知らないものを、問い直し、形にして、整えるのが仕事なんだと思う。本来は形にできないもの、あるいは、それぞれに違うはずのものを、整えるから、そこに必ず取りこぼしは出てくる。手紙をくださった先生は、そのことに苦しんでいる。個別と向き合えないこと。だから、シンポジウムで「震災をネタにするような言説」と批判したのだろう。
手紙には、「アウシュヴィッツ以後、詩を書くことは野蛮だ」と言ったアドルノの言葉が引用されていた。
それはよくわかる。けれど、では、もはや私たちは言葉を持たないのか。言葉なしにやっていくのか。傲慢でも、言葉以外に頼るものがないのではないのか。その意味で、私の仕事は傲慢で野蛮なんだろう。その苦しみを飲み込んで、可能な言葉を探っていくしかない。なんて業の深い仕事をしているんだろうと思う昼下がり。しかし、同時に、私はそれ以外のやり方を知らないのだった。
鮭とネギのパスタというのは、同居人くんの十八番なんですが、たまたまこちらの冷蔵庫にもネギと鮭が中途半端に残っていたので、真似してみました。彼のパスタと違うのは、和風の味つけではなくて、ペペロンチーノ仕立てで、トッピングに水菜を使っていること。シャキシャキの水菜が入ると食感が変わって楽しいです。あとは秋らしく豆をたっぷり使ったミネストローネで。
鮭とネギのペペロンチーノ
豆入りミネストローネ
秋満載!な感じの食卓ですね。今日は日曜日なんですが、結局、仕事をしているので、気分転換がてら細々と作ってみました。あと3日ほど働いたら京都に帰られるぞー。
秋鮭のバターソテーきのこソース
しろ菜とお揚げの煮浸し
モヤシと蒸し鶏のナムル
よこわのおろし和え
白ご飯
冷たい雨がふりそぼる福岡です。なんかいろんなことがうまくいかないうえ、仕事は進まないし、体調は悪いしで不調気味。はやく頑張って仕事ばりばりこなしたいんだけどなぁ。
とはいえ、焦っても仕方ないので、今日はちょっと休養日。一人でぼんやりする時間も、必要だと言い聞かせて。
こういうときはほっこりしたものがいいですよね。というわけで、冬になると必ず作る蕪のおかゆ。骨付きの鶏ぶつ切りと一緒に煮込んで中華粥です。トッピングの揚げ葱がいい仕事してるー。
蕪と鶏ぶつ切りの中華粥
水菜とキュウリの浅漬け
小松菜と納豆のスダチ酢和え
出勤前のお手軽ランチ。作り置きのハンバーグをトマトソースで煮込んで野菜と合わせて、あとはチーズをかけてオーブンで焼くだけ。そろそろこういう煮込みがおいしい季節ですなぁ。
煮込みハンバーグ(野菜は、しめじ・カリフラワー・ピーマン)
小松菜のたらこおろし和え
キャベツと油揚げのお味噌汁と白ごはん
巨峰
子供の頃は、カリフラワーよりブロッコリーが好きでしたが、最近はカリフラワーの方が好きかもです。というのも、カリフラワーの方が調理法が豊富だから。揚げてよし、炒めてよし、スープにしてよし、そして、今日は煮物。煮るとほろっと崩れてその口当たりが楽しい。卵とじなんかも美味しいですけど、今日はたらこが残っていたので、かつおだしでさっと煮たところにほぐしたたらこを入れて。
あとはひさびさに作った納豆和え。和え、と書いていますが、炒め物です。納豆が味付けがわりですね。最後に柚子胡椒を添えると、いいご飯のおかずになります。
納豆和え(野菜たっぷりです。今日は小松菜・人参・えのき茸)
カリフラワーのたらこ煮
おくらともずくの酢の物
白ネギとお麩の味噌汁、白ご飯
変なタイトルがついていますが、間違いではありません(笑)なぜ「石原カレー」なのかと言いますと、カープの本拠地マツダスタジアムは、「選手プロデュースメニュー」が色々あって、そのなかのひとつに石原捕手の「牛すじカレー」というのがあるんです。で、けっこうそれが美味しくて、再現してみよう!と思い立って作ったのがこれ。いいスジが手に入らなかったので、かわりにすね肉を使いましたが、トッピングは忠実に再現。温玉とフライドオニオン。この二つが良い仕事するんですよね。
で、がつがつとカレーを食べて、同居人くんは京都に戻って行きました。また静かな一人暮らしだ。
ビーフカレー
茹でブロッコリー・トマト・マカロニサラダ
昨日の夜は、6時に西中洲で待ち合わせて、もつ鍋屋からいつものバーへと。結局帰宅したのは、2時前。延々と三人でしゃべり続けました。そして、当たり前だけど、よく飲んだ(笑)
思い返せば、実は島根の彼と知り合ったのが、大学の入学式の前。入学式では、会場になっていた大学体育館の前に集まって、そのあとは入学式に出ず、学食でだべっていた。それからもう15年以上過ぎているのかぁ。
しかし、よく飲んだので、そういうときはいつものうどん。
鶏卵うどん(トッピングは水菜)
炊き込みごはん
今日、島根から大学時代の友人が遊びにくるので、中州まで出掛けてもつ鍋大会を予定しています。そんなわけで、お昼はあんまり重いものを食べるという感じではなく、しかし、料理欲が高い私としては、一手間かけたものを作りたい。うーん、と悩んだ末に「うん、サンドイッチ系やわ」と。で、何サンドにしようかと思ったのですが、結局、がっつりのハンバーグに。うちの家のハンバーグは、本当においしくて、同居人くんいわく「ハンバーグ屋できる」だそうなんです。普段は晩ご飯にしか食べないのですが、まったりとした昼にふさわしく、サンドイッチになりました。で、サンド系には、欲しくなるのがスープ。で、寒くなってきたし、そろそろかなぁと今シーズン初のクラムチャウダー。
今日はクリームチーズを少し隠し味にいれています。濃厚でおいしい。しかし、去年のブログを見たら、やっぱり同じ時期にクラムチャウダーを飲んでいました。なんというか、そういう時期なんですね。
こちらは、朝ご飯の写真。なんてことないおにぎり朝食なんですが、こういうのが一番ほっこりします。そして、菜飯うめー!
今日のお昼ご飯に同居人くんは「日曜のお昼って感じやった、ほへっとした」とのことでした。
ハンバーグサンド(茹でブロッコリーとマカロニサラダぞえ)
クラムチャウダー
今日は新作。実は、お昼を作るまで、お昼ご飯は「サンマご飯」を作るつもりにしていたのです。今年はまだ食べていなかったし。で、同居人くんと一緒に買い物へ行こうと歩いているときに、ふと、「あ・・・サンマってお寿司にできるんじゃ?」と思い当たった次第。さんま寿司といえば、和歌山ではよくしめた脂っ気のないサンマで作るのですが、私が思い出したのは、かつて京都でよく行っていた小料理屋さんのサンマの海苔巻き。紫蘇とショウガと木の芽と脂のりのりのサンマを海苔巻きにしたもので、秋だけのお楽しみでした。で、「あ、あれだあれ!」となった次第。
しかし、レシピを聞いたことがあるわけでもないし、ここのとこ、その料理屋さんにも行っていないので、おぼろげな記憶をたどっての再現。以下、メモ。
サンマは塩に30分、合わせ酢(酢・かぼす・砂糖・塩)に2分ほどでごくごく軽く〆。そのあと、小骨をとって、皮をひく。あとは、たっぷりの紫蘇とわさびを挟んで海苔巻きにするだけ(同居人くんは酢飯には胡麻なしの方が好きだそうな)
鶏胸肉を開いて叩いて、四角形にしたら、塩・酒・醤油を揉み込む。そこに、ハムを二枚と溶けないタイプのスライスチーズ二枚、ゆでたインゲンを入れて巻き込んでいく。ロールになったら、ラップでぎゅっと巻いて、まずはレンジ500wで2分、200wで3分、3分(転がして)。で、冷たくなるまで放置してから切る。(けっこう水分がでるので、気をつけるべし)
低温でレンジにかけるので、しーっとりして本当においしい。同居人くんがとてもお気に召しておりました。
同居人くんの一言。「おいしかった」。それだけかい!
自家製焼売
ポテトフライ
マカロニサラダ
さんま寿司
アテせっと(水菜お浸し・煮卵・チキンロール)
同居人くんが福岡に戻ってきています。こうなると料理三昧。まずは、ずっと食べたかった炊き込みごはん。やっぱり一人分だと、炊き込みご飯って作り辛いので、二人じゃないとね。今日はいつもの土鍋ではなく、ストウブで炊きました。これが、すっごくおいしい!これからは、炊き込みご飯の時はストウブだなー。
秋満喫♪ たっぷりのキノコに、今シーズン初の蕪は、干貝柱でスープをとってクリーム仕立てにしました。滋味深い〜。
「完成度の高かったねー」と同居人くんのお言葉でした。
鮭とキノコの炊き込みご飯(キノコは、しめじ・まいたけ・椎茸。バターを入れているので、香りたかーい)
蕪と干貝柱のクリームスープ
ブロッコリーの芯のナムル
ひさびさに福岡に戻ってきました。東京出張→学会→京都の一週間遠征ツアー。さすがにぐったり疲れております。なによりも、ちゃんとしたご飯を食べたかった。とはいえ、これだけひさびさだと、何を作っていいのかさえわからなくて・・・・なんか手抜き感満載なのですが、いいんでしょうか、これで。しかも、秋っぽくないものを食べているし。それがこれ↓
いや、おいしかったんですけど、まだオクラ食ってんのか、という。だって、安いんだもん。ちなみに、うえにかかっているのは、ほぐしたタラコをかぼすの絞り汁で伸ばして、とろろと合わせたもの。このあえ衣おいしいー。
鶏すき煮(とろっとしたお麩が食べたかったので、こうなりました。白ネギ、じめじ、水菜も入っています)
オクラのお浸したらことろろがけ
白ご飯
日曜日の夜に仕事を終えて、新幹線で京都に戻る。福岡ではなく、京都へ。
大きな仕事が終わったあとに、ひとりの家に帰るのは寂しい。なによりも、仕事がうまくいったことを同居人くんに聞いてもらいたい。仕事のあとのお酒はやっぱり大切な人と一緒がいいもの。というわけで、日曜日の夜は9時前に京都に着いて、それから、いつもの今出川の四川料理屋さんへ。食べ倒して、ぱたりと眠る。
さて、月曜日。この日の晩は、にしむらさんにご飯を食べに行く予定だったので、お昼は洋食で。以前から同居人くんにたべてもらいたかったパスタを作ることに。
それにしても、同居人くん、自炊生活のおかげがやせていました。すごい!
海老とブロッコリーのパスタ
いろいろキノコのポタージュスープ
慌ただしいなかでもしっかりごはんは食べています。というか、忙しいときほどきちんとごはん!明日から東京遠征シリーズです。
かまあげしらす丼、豚汁、大根ゆず香漬け、キウイフルーツ
昨日は一日バタバタしました。午前中は勉強会、午後からは合同ゼミで、そのあと懇親会にちょこっと顔を出して、8時半から卒業生たちとの飲み会。もう卒業して社会人になっても「せんせぇー」と呼ばれ、彼ら・彼女らにとっては先生なんだなぁと。大学というのは「変わらない所」で、社会に出てどんどん変わっていく学生にとって、ある種の座標軸・帰る場所になるべきなんだ、という話を以前聞いたことがあるけれど、少しでもそんな存在に近づけるといいなと思った夜でした。
スタミナうどん(きんぴらと甘辛く炊いたお肉、そして、おねぎたっぷり)
もずくとおくらの酢の物
今日は一日他大学での仕事で、ばたばたするのがわかっていたので、朝からがっつりです。納豆をベースにいろいろトッピングするのは大好きで、我が家でも「贅沢納豆」として親しまれているのですが、「贅沢」ってほどのトッピングじゃないので、今日は「にぎわい」w
にぎやか納豆丼(釜揚げしらす・たくわん・長芋・納豆・オクラ・卵黄)
万願寺唐辛子とじゃこの炒め煮
もずく酢
ときどきムショーに、ピザトーストって食べたくなりませんか?シャキシャキの野菜に熱々のチーズ。もっちりしたパン。京都にいた頃は、よく喫茶店で食べていたんですが、福岡に来てからはひさしく食べていなかったので、ひさびさに自作で朝ご飯です。
ピザトースト・かぼちゃの冷たいスープ・ヨーグルト・冷やしトマト・レインボーレッド(新種のキウイだそうです)
お昼というか、出勤前のブランチですね。基本的に大学ではモノを食べる時間さえ惜しいので、出る前にちゃんと食べて行くことにしています。で、あとはひたすら脇目もふらずに働く主義。
茄子・韮・豚の生七味炒め
水菜と蒸し鶏の胡麻酢和え
薬味たっぷり冷や奴
根菜の味噌汁、明太子、白ご飯
今日は一日在宅で原稿書きが出来る日です。だからがんばらなくっちゃ。時間が惜しい。で、こうなる、と(笑)
マルちゃん正麺ってここのところ話題ですよね。京都にいる同居人くんが先に食べて、美味しかったという話だったので、私も挑戦。あっさりした醤油味に、つるんとした麺。うん、まぁ、美味しい。けど、インスタントラーメンの最高峰はやっぱりロン龍だなと思った次第。
醤油ラーメン(トッピングは炒めたもやし、水菜、蒸し鶏、メンマ、ゆで卵。ちなみに醤油ラーメンには柚子胡椒が合う)
冷やしトマト
時間が足りません!来週末のシンポジウムの準備中なのですが、それ以外にも、書類仕事の〆切やら、合同ゼミの準備やら、卒論生との面談やら。なんか後期の始まりって、だいたいみんなバタバタしている気がする。まぁ、公的な〆切が集中しているからなんだろうけど。
そんななか、嬉しいメール。3年前にいまの大学に着任したときに担当したゼミ生たちから飲み会のお誘い。私が初めてもった専門のゼミ。社会人になって、わざわざ思い出してくれてメールをくれるなんてなぁ。しかし、その飲み会がこの土曜日。なんとか、仕事をこなさないと行けないですよー。がんばれ、私。
茄子と紫蘇の和風パスタ(新作ですが、これ美味しい!ほんの少しのひき肉を炒めて、その油でさいの目切りの茄子をじっくり炒めています。この茄子がソース代わり。トッピングの紫蘇と茗荷はぜひたっぷりと)
かぼちゃスープ(さすがにもう冷製じゃなくて温かいスープがいいですね)
朝から病院に行って、術後のチェック。経過も良好。次は2ヶ月後。今日は講義日ではないので、すこし研究室で事務仕事をして、昼前に帰宅。来週末にせまったシンポジウムの原稿を書かねばならない。ぶっちゃけ時間がない。他にも〆切目白押しだし。今週が山場ですな。
というわけで、ランチは煮込むだけお手軽メニューです。どうしてもカレーが食べたくなって、夏っぽいのですが、野菜たっぷりカレーを作りました。まんぞくー。
かぼちゃと茄子のカレー(ひき肉をほんの一握りほどいれただけで、後はすべて野菜。かぼちゃ・なす・しめじ・ピーマン)
ブロッコリーのクリームチーズサラダ
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | |
7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 |
14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 |
21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 |
28 | 29 | 30 | 31 |
最近のコメント