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2010年11月 3日 (水)

11月3日の外ごはん

午後六時、扉を開くと、
いつもの男の子が中で待ってくれている。
「ようこそ、いらっしゃいませ」
出迎えられて、2か月ぶりのOさんカウンター。

席に着くと、
「なーんかひさしぶりですよね」
とOさんに言われる。たしかに、少し間があいたし、
以前なら、Tさんで一緒に飲んだりすることがあったので、
最低でも1カ月に1度くらいは顔を合わせていたもんなぁ。

カウンターは一見さんでいっぱい。
婦人画報効果なのか、一見だらけはちょっと辛い。
一番端っこのカウンターに一人ちんまりと座る。

今は松茸の最後の時期。
カウンターの中にもそれはそれは立派な松茸。
もう香りが濃厚で、びっくりする。
トリュフのもつ官能的な香りとは違う、松茸のどこかさっぱりとした匂い。
ベタな言い方だけど、良い意味で日本的な感じがする。

で、一品目が松茸。去年と同じ松茸の丸揚げを他の人たちにぞくぞく出される。
ところが、私は??
Oさんが、ちょちょちょと駆け寄ってきて、
「最高の松茸、食べてもらいますから」
と、他の人たちとは違う器をセッティングしてくれる。

待つことしばし。

どーんと、土瓶が出てくる。
「これがホントの土瓶蒸し♪」
こういうときの彼ってホント楽しそうな顔をするんですよ。
ちょっといたずらっこぽいというか。

で、蓋を取ると、松茸だけ。
いわゆる私たちが思う土瓶蒸しは出汁を張ったなかに松茸が浮いているというものだけれど、
そういう形ではない。
「松茸だけの水分で蒸した状態です」
そう、出汁はなく、蓋をして火にかけてじっくり蒸していく。
そして、器の底に少しだけ、そのエキスが沈殿している。
まず松茸を食べて、最後にそのエキスを飲む、という趣向。

これが!!!

物をたべて、私このまま死んでもいいかも、と思ったのって初めてかもしれません。

ほんのすこーし、塩がされているだけで、素材そのものの味。
以前、同居人くんとキノコ談義をしたときに、
彼は「松茸は食感と香りで味はなぁ」と言い、私も「まぁ、味だけなら椎茸も美味しいしね」
と答えたんだけれど、
撤回します。

そして、最後に飲むエキスの凄いこと。
いや、ホント、出汁いれてるんじゃないの?っていうくらいに濃厚なんですもの。

びっくりしたなぁ。
あ、では11月のメニューです。

松茸土瓶蒸し と 弁天娘純吟19BY
(Tさんからのはからいで、19BYにありつけた)
渋皮栗の飯蒸し
(これも大好きな一品。栗がすばらしい口あたり)
蕪とぎんなんすりながしのお椀
(おいしかったなー。特にぎんなんのすりながしが、もちもちで)
明石の鰆焼き霜、クエ、剣先イカのお刺身
(イカの包丁入れはNMさんの勝ち)
落ち鮎の唐揚げ 実山椒醤油ソース と弁天娘強力
(実山椒がよく合う。たまらず強力。ちなみに、正式には強力は置いてらっしゃらなくて、
 サンプル品でした。我儘言ってすみません)
ぶどうの白和え
(和えごろもは全く甘くなくて、ぶどうの酸味ととても合います。
 これはステキだなぁ)
太刀魚のゆうあん焼き ごまたっぷりと 弁天娘鳥姫
(ごまが香ばしい。鳥姫は初めて飲んだんだけど、うーむ)
酒のアテとして、
鮒寿司とへしこ
(8月に食べたへしこが熟成されていました。酒すすむ)
松茸ごはん
(これが食べたかったのー)
葛焼き
(去年も食べた葛焼き。これ大好きです)

ちょっとカウンターのお客さんの質が悪くて、
終わってからOさんに少し不満をたれてしまった。
もちろん、彼が悪いわけじゃないんだけど、なんとかならんもんかな、ああいう客。

でも本当に幸せな晩ごはんで気付いたらなんと4時間近く食べていました(笑)

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