9月10日の夜散歩
大学で一仕事終えて、いったん家に帰ってから、
同居人くんへ送る救援物資を持って、郵便局に向かう。
毎度定番のラーメン箱です。
今回は総重量7キロ。ラーメンだけで7キロて(笑)
天神の中央郵便局まで行ったので、
地下鉄で薬院まで戻り、新川沿いを散歩がてらぶらぶら。
ここのところ定期的にのぞいている古道具屋さんに行く。
あいかわらず、のんびりとした空気。
ガラスの器がまた増えている。
少し気になるものがあったんだけど、ぐっと我慢して、
お目当てのものを探す。
それがこれ↓
1968年の古いカレンダー。
もちろん、カレンダーとしての機能は果たさないけれど、
このカレンダーをデザインしている人(芹沢銈介)が私は大好きで、
額にでもいれて、飾ろうかと思った次第。
古道具屋さんを出て、高宮通りをまたぶらぶら。
ちょうど日が暮れる時刻で、
この辺の飲食店はぽつぽつと明かりをともし始める。
率直にいい空気だなぁと思う。
このあたりはいわゆる繁華街でも飲み屋街でもないのだけれど、
飲食店が多いんだけど、なんというか、
街、というよりも、大きな公園みたいな感じがする。
関西ではちょっと似た感じの場所が思い当たらない。
南船場でもないし、あえて言えば堀江?
京都で言えば、烏丸のはずれあたりかな。
でも、烏丸ほど町中じゃないしな。
とかなんとか考えつつ、せっかくなので、Sコテージに寄ることに。
今日はバーテンくんはお休みで、オーナーがかわりにカウンターにたっていた。
お客さんは私だけで、
目の前にあるハモンセラーノをつまみながら、
ゆるゆると赤ワインを飲む。
「暇ですねぇ。まぁ、何も宣伝していないから当たり前だけど(笑)」
と、近所でイタリア料理屋さんを経営しているオーナーさんが笑う。
訊けば、イタリアンのお店のお客さんたちにも、
このバーをオープンしたことは言ってないらしい。
雑誌などの媒体の取材も受けていないし、
オープンしてまだ一ヶ月もたっていないから、そりゃ暇よね。
「でも、何か見て来た、とかよりも、自分で見つけて扉を開けてくれたお客さんのほうが長い付き合いになるから、いいんですよね」
とのこと。
じっさい、私たちがそのパターンのお客さんなんだけれど、
たしかに店との出会いというのは、
ある種の「運命」みたいなところがあって、
そういうクジが当たって、人は店につくのだと思う。
よく考えたら、バーなんて、星の数ほどあるのだし、
その中でどこかの店の常連になるというのは、
そういう出会いがないと無理だよな。
そして、そういう出会いをこの街で手にして、
そこから様々な繋がりが出来つつある。
少しずつこの街の住人になってきたと感じる夜の散歩でした。
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