10月8日の外ごはん
自分で振り返ってみるに、
私という人間は年のわりに贅沢な食生活を送ってきたと思う。
若い頃から、いわゆる有名店に出入りをしてきたし、通ってきた。
そのなかで、感動にうちふるえたという料理がいくつかあって、
それはさすがにたとえ10年すぎても覚えている。
たとえば、かつて木屋町二条にあった創作料理Yの
「車海老と桃のサラダ」。
もしくは北新地Kの「ステーキミルフィーユ」と「フカヒレのステーキ」。
さらにいうと初めて行ったときの祇園Sで出してもらった刺身の盛り込み。
でも、これらはすべて単品。
ところが今日!!
コースそのものを通して、うちふるえました、感動しました。
ていうか、単純に、「びっくりした」。
同居人くんいわく、「トラッドなのにポップ、ポップなのにトラッド」!
お店を出たあとの二人の第一声が、
「ありえへん!」
ここまで完成度高い和食のコースは初めてです。
構成も、バランスも、もちろんお味も完璧です。
素晴らしいコンサートに行ったような充実感。
「めくるめく体験」という言葉はこういうときに使いましょう。
・・・我ながら、言葉が高揚していることはよくわかるんだけど、
止まりません。というくらいに感動したので・・・
というわけで、10月初旬の割烹Oさんのメニューです。
・鱧のお出汁で煮た寄せ豆腐
(「お月見です~」と言って出していただきました。お豆腐は三日月の形。
うーん、お出汁が滋味深い。)
・渋皮栗の飯蒸し
(私、栗ごはんって嫌いなんですよ。
でも、これは別格。栗のフレッシュ感!まったくぱさつきがなくて、
栗なのにジューシー。で、そこにもっちりしたご飯と少し辛めの醤油の餡。
うーん、ベストバランス)
・名残りの鱧の焼き霜と時鮭のお刺身
(鱧の立派なこと!この時期の鱧はなごりなので、皮が固かったりするんだけど、
全くそういうこともなく、シャキシャキであまーい)
・五島列島のウニ
(やばいくらいの酒あて)
・蒸しあわびの銀杏醤油ソース
(蒸しているのにこのフレッシュ感は何??
ギンナンのほどよい苦味とばっちり合います。
もうだめ~うますぎる~)
・アワビのトロロ
(ここで私はノックアウトされました。
だって、アワビをすりおろしているんですよ。
で、そこに大和芋のすりおろし。
こればっかりはな~食べてもらわないとわからないかも。
濃厚なアワビの香りと、でも、口あたりは柔らか。)
・丹波の松茸天ぷら
(同居人くんをノックアウトした一品。
もちろん、すでにノックアウトされていた私はもうメロメロ。
えーっと、一本まるまるの丹波松茸の天ぷらです。
それを和紙に巻いて、Oさんがカウンター越しに
「はい♪」といって手渡してくださいます。
で、「このまま丸かじりしてください。松茸って丸かじりが一番おいしいので」とのこと。
松茸丸カブリです。でも、本当においしい。
ジューシーで香りが閉じ込められていて、食感も残っていて。)
・すっぽんのにこごり
(油ものを食べたところで、生姜の効いた冷たい煮こごりです。
さっぱりしておいしいな~。完璧な構成だと思います)
・穴子の昆布巻き
(昆布巻きってこんなにあっさり美味しく作れるんだ!)
・子持ちアユの唐揚げ 山椒醤油
(サクサクに、山椒のピリリがいい!)
・松茸ごはん
(皆さん、このように松茸ごはんを作りましょう。
と言いたい。でも作れないんだろうな~
炊きあがったほんのり塩味のご飯に、
割いた生の松茸を混ぜて、余熱で火を通して完成。
たしかにこういう作り方だと、香りはフレッシュなままだし、
食感は絶妙の「シャキフワ」なんです。
あ~~~完敗です。同居人くんは三杯、私も二杯食べました)
・おはぎとお煎茶
本当にびっくりしました。
お願いだからミシュランには載せないで・・・・
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