« 8月25日の晩ごはん | トップページ | 8月26日のお昼ごはん »

2009年8月26日 (水)

花巻東1-11中京大中京

僕は高校のころアメリカンフットボールをやっていて、幸運なことに、チームメイトに恵まれたおかげでトーナメントで負けた経験というのが高校最後の大会の決勝戦しかない。それも最後までわからない僅差の試合だった。まあ僕自身はたいした選手じゃなくて、そのうえ練習をサボりまくっていたせいで、監督に「やめちまえ」と怒鳴られて泣いて謝りに行ったことがあるくらいなんだけど。

アメフト部のある高校じたいが限られているから、そんなにすごい話じゃない。だいたい僕は試合に出てたってだけで、それ以外にはなにもしてなくて、どれくらいなにもしてなかったかというと「俺がいらないことをしなかったおかげで勝てたんだから、感謝しろお前ら」と試合後にチームメイトにたいして威張りたおしたほどに、なんの役にも立っていなかった。

とはいえ、花巻東が中京大中京に負けた試合を見ていると、そんな高校生活を送れたのは幸せだったんだなあ、と思わなくもない。もちろん、試合に出場していた選手たちのほうが身体能力では圧倒的に上だし、また、高校野球の注目度に至っては、アメフトと比べるまでもないんだけど。でも、というか、だからこそ、「綺麗に負けること」は大事なんだなあ、と思った。

花巻東の菊池くんが登板したことについては、いろいろな議論があると思うのだけれど、それでも、彼が最後には泣き崩れて立てないような状態になってしまう、そういう負けかたをすべきチームではなかったんじゃないかなあ、と思う。まあ、花巻東というチームにいろいろな妄想を抱いてきたせいで、私情も入っているんだけど。菊池くんのような有望な選手に、肉体的にも精神的にもダメージを与えかねない負けかたをしてしまったというのは、佐々木監督にとってもきつかったんじゃなかろうか。少なくとも、年のそんなに変わらない僕にはとても耐えられそうにないもの。そういう意味では、綺麗に負けることは難しい。とくに高校野球では。名門校と新興校の違いって、勝ちかたよりも負けかたにあるのかもしれない。そういうことを考えるにつけ、佐々木監督にとっての菊池くんが、高嶋監督にとっての高塚選手のようにならないといいのだけれど、と思う。

いつか、菊池くんや猿川くんや佐藤くんや柏葉くんや、ともかく誰でもいいのだけれど、プロや大学や社会人で活躍してくれたら、あるいは、監督になって甲子園に帰ってきてくれたら、うれしいなあ。まきが以前のエントリに書いていたけれど、僕にとっても高校野球はある種のフィクションで、そして僕はフィクションにかんしては、ハッピーエンドしか認めないのだ。

« 8月25日の晩ごはん | トップページ | 8月26日のお昼ごはん »

野球観戦」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 8月25日の晩ごはん | トップページ | 8月26日のお昼ごはん »