6月14日の晩ごはん
鍋ものが好きだ。
別に今はじまったことではない。
考えてみれば、
私だけではなく、うちの実家の人々も鍋好きだったような気がする。
鍋というのは、人を呼ぶ。
それぞれにばらばらのことを考えていても、
とりあえず集まらざるを得ない。
その人がいる風景は、なんだか記憶にとどまりやすい。
陳腐な言い方だけど。
たとえば、私にとって実家の鍋の風景の背後には、
必ず「笑点」の音楽が流れいてる。
で、私はだいたいその音楽を聴いたあとくらいに、
お風呂に入るのだ。
お風呂上りに見る食卓は、いまだに覚えている。
なんというか、みんなちょっと手持無沙汰(笑)
「はよ喰おうや~」みたいな。
かたわらには、お燗をするためのちろりがあって、母親はまだキッチンにいて。
ちょっとだけ、特別な感じの日曜日。
一人暮らしになってからも鍋は好きだった。
一人鍋は、手っ取り早くて楽だったし。
でもそれよりも、友達と食べたお鍋の方が印象深い。
基本的に私は友達の少ない人なのだが、
唯一と言っていい女友達がいる。
その彼女とは、学生時代に本当によく鍋を食べた。
就職前だった彼女と、なんだか中途半端な大学院生だった私は、
そのころほとんど毎日一緒にご飯を食べていた。
当時、彼女は諸事情あって少し傷んでいて、
放っておくのも心配だということで、私が一緒にご飯を食べていたのだが、
その大半が「鍋」だった。
なんでだったのだろうか。
単純に言うと「やさしかった」んだと思う。
味はもちろんだけど、ずぅっと湯気がたつ風景を見ているというのが。
「これ煮えてるよ」とか「食べな」という会話のなにげなさも。
食事の気遣いを誰かにしてもらえる、ということをダイレクトに感じられたのが、鍋だったのかもしれない。
そういう単純な優しさが一人暮らしではしばしば欠乏するし。
そんなこんなで鍋好きです。
ちなみに今日は日中庭掃除をしていて、けっこう疲れたので、
スタミナをつける鍋です。
・もつ鍋
(うちの近所には美味しいモツを売っているお肉屋さんがあって、
重宝します。はじめから「煮込みモツミックス」って売ってるし。
今日はモツミックスとテッチャンのブレンド。
あとは、キャベツとニラ。もつ鍋はシンプルイズベスト)
・なめこおろし
・レンコンの明太子マヨネーズ和え
・豆腐の昆布〆
(昨日、ヒラメの昆布〆に使った昆布の再利用)
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